古本屋を開業する-店舗を構えるには

web担当のi股です。

私どもの「銀葉堂」という屋号は共同買取事業のために設けたもので、

普段は別々の業者名で活動をしています。

 

そしていずれも店舗は構えておりません。

 

店舗がない状態でどうやって本を売るのかと思われるかもしれませんが、

古本の販売ルートというのは複数あって、

我々は1)ネット販売2)即売会(合同目録での販売含む)3)業者間取引(市場)

という店売り以外の全てのルートを使って商いをしています。

 

ま、店を構えたとしても買取その他の業務が忙しいため

店を開ける時間がろくに取れると思えないので(店の売上に直結します)

私自身は「今後も店舗は持たない」という判断をしています。

 

とはいえ、小売業の王道はあくまで店売りです。

ネット通販オンリーの業者など金融機関は認めませんし(ある程度の売上があれば別ですが)

即売会や市場の話をしても理解などしてもらえません。

店を持っていれば経営者として周囲に認めてもらいやすいですし、

メディアで紹介される機会も増えます。

 

もし私が今から店を持ちたいと考えたら、次のような方法を取ると思います。

 

1)古本屋をいったん廃業し、どこかの書店で店員として雇ってもらう。

2)そこで数年修業し、開店資金を貯めるとともに、店売りのスキルを身に着ける。

 

実際やると分かるのですが、棚に本を並べて売るという販売手法は

そんなたやすい技ではありません。独特のコツがあります。

また店を運営したことのない素人がいきなり店を構えても、うまくオペレーションできるはずがなく、他店での修行は必須になります。

 

3)タイミングが来たら独立し、金融機関から融資を受けた上で店舗を構える。

 

金融機関は、ある日突然商売を始めたような人間を正しく判断することができません。

融資を得るには書店での勤務経験という分かりやすい経歴が必要ですし、

そうして開店資金を貯めたという実績が信用を作ります。

 

ま、現実的に今から上記のような過程を辿ることはできないので

店売り以外の手段で商いをせざるを得ない、というのが私のリアルな状況と言えます。

 

何かの参考になれば幸いです。

 

古本出張買取 銀葉堂書店 

買取のご依頼はこちらまで:090-2473-4495(吉田)